林業には考える面白さがある。
後進育成を意識しながら、自身の成長も目指す。

岡本 章宏

PROFILE

岡本 章宏
専務 / 2000年入社
専門学校で建築の勉強をしたのち、2000年に岡正林業に入社。作業員として数々の現場で経験を重ね、2017年に専務に就任する。持前の明るさで周りを盛り上げながら、プレイングマネージャーとして現場でも第一線で活躍する。

APPEAL POINT

  • フランクな職場環境
  • 安定している仕事量
  • 達成感のある仕事

INTERVIEW

毎回状況が違うから、みんなで考えて乗り越える。そこが好きです。

私たちの仕事は端的に言えば、チェーンソーや重機を使って木を伐採し、草を刈り、それを回収する作業の繰り返しです。しかし、ひとつとして同じ地形や木はありません。伐採作業でも、山の中なのか、道路の横なのか、川の中なのかでも、やるべきことが変わります。また、見積もり時に計画を立てた上で機械を選別して現地へ向かう場合でも、環境の変化によってプラン通りにいかないこともあるのです。たとえ同じ場所でも、雨が降れば気を付けないといけないことも増え、行動も制限されます。一度、膝より高く雪が積もった現場で作業をしたこともありました。とはいえ、20年以上続けられているのは、不確定な要素が多くて都度対処の仕方を考えられるからだと思います。それに、長くやるほど引き出しが増え、「あのときはこうだった。このときはどうだった」とアイデアをひねり出せるようになり、計画の精度も高くなりました。思った通りに作業が進むとうれしいので、どんどん仕事が面白くなっています。

これからは後進を育てる段階。伝えられるものは伝えていきたいです。

近年では仕事量も増加してきて、すべての依頼にお応えできない状況も出てきました。仲間を増やして対応することは急務ですが、成長をあせることはありません。最初の1年くらいは下積み期間ですし、まったく指示も出さずに動けるようになるのに3年ぐらいかかるだろうと考えています。指導方法も前時代的な「見て覚えろ」ではなく、何度でも質問してもらって構いません。それに、3~4名のチームで動くことも多いので、木を登る作業が発生した場合も新人に無理強いはせず、得意な人に任せるなど、お互いのできることをかみ合わせながら作業を進めていけるため、着実に成長を目指せます。また、以前の現場の作業内容の応用を求められることが多い仕事なので、最近はどういう現場で、どう対応したのかを振り返れるように記録をつけ始めました。これまではがむしゃらに現場で働いてきましたが、私も年齢を重ねてきましたし、今後は引継ぎのことも考えながら、後進の育成にも力を入れていきます。

ONE DAY FLOW

7:00

出勤

現場へ向かうメンバーと集合して、社用車に乗って現地へ向かいます。この日は、砂防堰堤(さぼうえんてい)をつくるための伐採作業でした。

7:50

現場到着

到着後は現場の朝礼に参加して、監督から作業についての説明を受けます。

8:30

作業開始

道具を準備したら、指定されたエリアの木を伐採していきます。現場によっては1日に100本の木を伐採することも。

10:00

休憩

キリの良いところで休憩に。少し休んで、必要であればチェーンソーの目立ても行います。

10:15

業務再開

引き続き、伐採作業を続けます。生え方によって倒れ方も変わるため、常に緊張感を持って作業に取り組みましょう。

12:00

昼休憩

お昼になれば、1時間ほど休憩します。ごはんを食べながら仲間たちと談笑し、気分を整えます。

13:00

業務再開

力を蓄えたら、伐採作業を再開。砂防堰堤(さぼうえんてい)の場合はエリアが広いため、合計で1000本の木を切ることもあります。

15:00

休憩

神経を使う作業が続くので、こまめに休憩を入れます。一息つけば、本日の最後の仕上げに取り掛かります。

15:15

業務再開

チームで取り掛かる場合は、チェーンソーで木を切る係や重機に乗って倒した木を集める係といった感じで役割分担をしながら作業に取り掛かる場合もあります。

17:50

退勤

17時に現場作業が終われば、片付けをして会社に戻ります。帰社後は作業日報を書いて業務終了です。

取材日:2022年3月

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